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ゴーン被告の変装、すべて私が計画と高野弁護士が謝罪

  • 安全に制限住居に送るためにメディアからの追跡を避ける狙いも失敗
  • 未熟な計画のためゴーン被告の名声に泥を塗る結果となってしまった

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の保釈に際し、世界中の注目を集めた「変装劇」。同被告の弁護団の一員である高野隆弁護士は8日、計画したのは自身だとブログで明らかにしたうえで、「ゴーン被告の名声に泥を塗る結果となってしまった」などと謝罪した。

Carlos Ghosn Leaves Prison on Bail After 108 Days of Detention

変装姿で東京拘置所を出るゴーン被告

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

 

  高野弁護士は自身のブログで、変装を計画したのは報道陣がゴーン被告を追跡し、住居を突き止めるのを防ぐためだったと説明。しかし「失敗した」と振り返った。「私の未熟な計画のために彼が生涯をかけて築き上げてきた名声に泥を塗る結果となってしまった」としたほか、計画に協力してくれた友人たちにも大きな迷惑をかけたとして「たくさんの人に有形無形の損害を与えてしまった」と述べた。

  一方、ゴーン被告が保釈後に居住すると定めた「制限住居」において家族と再会できたことも明らかにした。

Carlos Ghosn Leaves Prison on Bail After 108 Days of Detention

高野弁護士

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

 

  ゴーン被告は6日夕に東京拘置所から出る際、紺色の作業着に身を包み、帽子をかぶってマスク姿で軽自動車に乗り込んだ。前東京都知事の舛添要一氏がツイッターで「背広姿で堂々と日産の高級車に乗ったほうがよかった」と述べるなど、変装に対して批判も出ていた。

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