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日銀の政策、市場が「失望」する確率50%以上-PIMCOクラリダ氏

日本銀行は29日に金融政策決定会合の結果を発表するが、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の世界戦略アドバイザー、リチャード・クラリダ氏は少なくとも50%の確率で市場の失望を誘うとの見方を示した。新たな金融緩和と財政政策との協調には時間がかかると指摘している。

  同氏は28日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「何もしない確率が30%、決定内容にかかわらず失望が広がる確率は50%以上あると考えている」と述べた。

  クラリダ氏は、金融政策と財政政策を協調させるという話があるが「単純なことではない」と指摘。「時間がかかるのではないだろうか」と続けた。

  ブルームバーグが7月15ー22日にアナリスト41人を対象に実施した調査では、32人が日銀は追加緩和を行うと予想している。

  クラリダ氏は黒田東彦総裁率いる日銀の政策決定に市場の注目が集まっていると指摘。その上で、会合前の予想を踏まえると市場の期待を満足させるのは難しいだろうとの見方を示した。ただ「何らかの緩和策」は発表されると予想した。

原題:Pimco’s Clarida Sees 50% Chance of Bank of Japan Disappointment(抜粋)

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