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グロース氏:米経済は「二度と普通に歩けなくなる恐れ」-金融政策で

米ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が、今後における追加資産購入検討の可能性を示唆したことについて、「病んでいる経済に歩行器や車いすを与える」ことと同じだと批判した。

  イエレン議長は26日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれた年次シンポジウムでの講演で、米経済は利上げが可能な水準にまで強さを増したとした一方、追加の資産購入は金融当局のツールキットの一部として保持し続けるべきだとの認識を示した。

  グロース氏は電子メールで質問に答え、「イエレン議長は、社債や株式の購入で日本銀行や欧州中央銀行(ECB)、スイス中銀が生み出した資産バブルよりもさらに大きなバブルの発生に道を開きつつある」と説明。「これは資本主義ではない。病んでいる経済に歩行器や車いすを与える行為だ。金融政策がこの方向を進み続けた場合、経済は二度と普通に歩けなくなる恐れがある」と指摘した。

原題:Gross Says Yellen’s Economy ‘May Never Walk Normally Again’(抜粋)

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