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中国「影の金融」、不気味なほど危機前の米国に似る-ローディアム

  • 仕組み投資事業体や特別目的事業体との類似点を指摘
  • 中国成長率が約2年にわたって5-5.5%に低下する公算-ライト氏

中国の経済成長を増幅させているシャドーファイナンス(影の金融)は持続不可能であり、世界的な金融危機前の米国の状況に「不気味なほど似ている」。米調査会社ローディアム・グループのローガン・ライト氏が指摘した。

  同社の中国市場戦略ディレクターであるライト氏は、中国でこうした資金調達が続けられるのはせいぜいあと1年半ほどで、いずれ壁に突き当たると予想。シャドーファイナンスは、比較的リスクの高い投資で高いリターンを得る資産運用商品「理財商品」からの資金が大部分を占める。

  シャドーファイナンスが行き詰まれば現在の経済成長ペースを維持するのに必要な新規の信用供与を銀行ができなくなり、成長率が約2年にわたって5-5.5%に低下する公算が大きいと同氏は分析している。

  2006年から中国を担当しているライト氏は景気刺激に必要な与信を生み出すのに使われているこうした金融技術が、07-08年の金融危機を引き起こす主な要因となった仕組み投資事業体(SIV)や特別目的事業体(SPV)を想起させると述べた。

原題:China’s Shadow Finance Is Reminiscent of Pre-Crisis U.S.: Q&A(抜粋)

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