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トランプ氏が納税申告書公表すれば5億円寄付-リンクトイン創業者

  • 最終討論会までの公表を条件に退役軍人の支援団体に寄付へ
  • 米大統領候補による最終討論会は10月19日の予定

米リンクトイン創業者のリード・ホフマン氏は、米大統領選の共和党候補であるドナルド・トランプ氏が候補者による最終討論会までに自身の納税申告書を公表すれば、退役軍人に最大500万ドル(約5億900万円)寄付すると表明した。

  リンクトイン会長のホフマン氏は、元米海兵隊員ピート・キールナン氏がトランプ氏に情報開示を求めるために行っているクラウドファンディングの活動を支援する。キールナン氏は、最終討論会が行われる10月19日までにトランプ氏が納税申告書を公表すれば、調達した資金を退役軍人の支援団体に全額寄付すると宣言。ホフマン氏はミディアムへの投稿で、キールナン氏が掲げる目標額である2万5000ドル以上の資金が集まれば、自分も総額の5倍、最大500万ドルを寄付するとした。

The Davos World Economic Forum 2015

リード・ホフマン氏

Photographer: Jason Alden/Bloomberg *** Local Caption *** Reid Hoffman

  ホフマン氏はどの候補を支持するか明らかにしていないが、トランプ氏が自身を退役軍人の擁護者だとしていることを指摘した。

  シリコンバレーの有力経営者が私財を投じて政治に関わる動きが続いている。フェイスブック共同創業者のダスティン・モスコビッツ氏も、大統領候補のヒラリー・クリントン氏を含む民主党候補の選挙支援に2000万ドルを提供すると表明。同氏が大統領候補者への支持を公にして寄付を提供するのは今回が初めてという。

  7月にはテクノロジー業界の有力者100人以上がトランプ候補を「変革への災厄」をもたらすと名指しした書簡に署名した。この中にはツイッターの共同創業者エバン・ウィリアムズ氏やボックス社のアーロン・レビー最高経営 責任者(CEO)らが含まれている。

原題:LinkedIn’s Hoffman Offers $5 Million for Trump’s Tax Returns(抜粋)

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