ドイツ銀、現金賞与に代わる他の選択肢を検討-関係者
Aaron Kirchfeld、Ruth David、Jan-Henrik Förster-
非中核部門の株式を代わりに付与する案も議論されていると関係者
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監査役会は26日の会合で変動給与の問題を話し合う可能性がある
欧州最大の投資銀行、ドイツ銀行は現金賞与に代わる他の選択肢を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は資本バッファーの拡充と投資家信頼感の向上を目指している。
この検討内容が部外秘であることを理由にこれら関係者が匿名で明らかにしたところによれば、ドイツ銀の経営幹部は現金賞与の代わりに非中核部門の株式を一部従業員に付与するなどの選択肢を非公式に議論している。またドイツ銀の株式で支払う分を増やす案も検討されているという。
同関係者によると、監査役会は7-9月(第3四半期)決算発表日の前日に当たる26日の会合で変動給与の問題を話し合う可能性があるが、最終的な決定には至らない見込み。こうした措置について今後数カ月で前進があれば、主として投資銀行部門に影響する見通しだが、他の案も依然検討されているという。
いずれにせよ、賞与の支払い方法をめぐる決定は住宅ローン担保証券(RMBS)問題をめぐる米司法省との和解のタイミングとその額に左右される可能性が高い。ドイツ銀の広報担当はコメントを控えた。
原題:Deutsche Bank Said to Weigh Alternatives to Cash Bonus Payments(抜粋)