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サウジアラビアに大規模なサイバー攻撃、空港当局のPC数千台を破壊

  • 電子的な証拠はイランからの攻撃を示唆
  • 運航や空港業務、航行システムには影響なし
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Photographer: Balint Porneczi/Bloomberg

サウジアラビアに対し過去2週間に大規模なサイバー攻撃があり、空港運営当局やその他5カ所のデータが消去され、混乱に陥ったと事情に詳しい2人の関係者が語った。

  ブルームバーグ・ニュースが問い合わせた後にサウジ政府は国営メディアを通じ、「幾つかの」政府機関が国外からのサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。詳細には触れていない。

  関係者によると、サウジ当局による調査はまだ初期段階にあるものの、電子的な証拠はイランからの攻撃だったことを示唆している。イラン外務省と大統領府の広報室からコメントは得られていない。11月30日はイランの祝日で木曜からはイランの週末になる。

  サウジ民間航空総局(GACA)本部ではコンピューター数千台が破壊され、重要なデータが消去された。これによって数日間の業務停止を余儀なくされたという。

  GACAが質問に答えたところによると、運航や空港業務、航行システムには影響がなく、攻撃を受けたのは事務管理システムだという。

  米国はイランをサイバー戦争の主要敵国と見なしており、来年就任するトランプ次期米大統領は重大な国家安全保障上の脅威を突きつけられる可能性がある。

原題:Destructive Hacks Strike Saudi Arabia, Posing Challenge to Trump(抜粋)
Destructive Hacks Strike Saudi Arabia, Challenging Trump (1)

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