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米国の人気司会者に臨時収入、クリムト絵画を170億円で売却-関係者

米国のテレビ番組司会者オプラ・ウィンフリーさんの財テクの才覚を、美術界が驚きをもって受け止めている。

  事情に詳しい関係者によると、資産家のウィンフリーさんは保有していたオーストリアの画家グスタフ・クリムトの絵画を1億5000万ドル(約170億円)で売却した。2016年に行われた美術作品の私的取引で最も高額な取引の一つだったという。

Portrait of ABBII by Klimt

クリムト作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像II」

Source: Neue Galerie New York

  テレビ局「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク」の最高経営責任者(CEO)であるウィンフリーさんは、06年に競売会社クリスティーズを通じてクリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像II」を8790万ドルで購入。オークションでのクリムト作品の落札額として、いまだにこの記録は破られていない。だが今回の売却額からすると、この絵画の価値はそれ以降、約71%上昇したことになる。購入したのは中国人バイヤー。氏名は明らかになっていない。

  「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像II」は1912年の作品。当時のウィーンの実業家で、芸術家のパトロンでもあったブロッホ=バウアー氏の妻アデーレ氏がモデルになっている。

原題:Oprah Said to Snag $150 Million Selling Klimt to Chinese Buyer(抜粋)

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