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「リセッションに備えている」-JPモルガンCEOが警戒感示す

  • リセッションを予想しているのではなく、リスクを意識とダイモン氏
  • 投資家説明会で貸し付けの伸びが鈍るとの見通し示す
ジェイミー・ダイモンCEO

ジェイミー・ダイモンCEO

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、景気悲観論者に同意してはいない。だが、そうした悲観論が分かっていないわけではない。

  JPモルガンは過去最高益を昨年計上したが、ダイモン氏は景気を阻害しかねない要因が増えつつあると認め、26日に開かれた年次投資家説明会にもそうした警戒感が反映された。同行は利益率目標を据え置き、株主に対して貸し付けの伸びが鈍るとの見通しを示した。

  ダイモン氏は「われわれはリセッション(景気後退)に備えている。リセッションを予測しているのではない。われわれが負うリスクを強く意識していると指摘しているだけだ」と述べた。

  JPモルガンはプレゼンテーションで、質の高い貸し付けへの集中に伴い、貸付残高が昨年ほど速いペースでは拡大しないと予想した。有形自己資本利益率(ROTCE)目標は、昨年達成した水準(17%)に据え置いた。

原題:Dimon Sounds a Cautious Note as JPMorgan Prepares for Recession(抜粋)

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