株式市場に投資資金戻る、日本株は15週連続で流入超-BofAメリル
Cormac Mullen-
14日までの1週間に株式ファンドに過去最高の433億ドルが流入
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ハイイールド債では資金流出続く、資金は投資適格級債や政府債へ
株式市場が大きな調整を強いられてから数週間、株式ファンドに資金が戻ってきた。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチはリポートで、14日までの1週間に株式ファンドに過去最高の433億ドル(約4兆5900億円)が流入したと、EPFRグローバルのデータを引用して指摘。米国株ファンドには前例のない346億ドルの新規資金が入り、これは世界貿易を巡る緊張やトランプ政権の閣僚交代といった状況にもかかわらず景気見通しに対する信頼があることを表している。
資金が向かっているのは米国株だけではない。投資家は15週連続で日本株ファンドを買い越し、年初からの流入額は310億ドルに達した。新興国株式には年初来で410億ドルの資金が入っている。
ただ、今年起きたボラティリティーの急変動は終わっていない兆候が残っているかもしれない。投資家は9週連続でハイイールド債から資金を引き揚げた。これは世界的な金融危機が起きた2007年以降で最も長い売り越し局面だ。債券全体の資金フローはプラスだったが、投資家は投資適格級や、それよりも程度は低いものの政府債にこだわっており、クレジットを巡る懸念をデータがあらためて裏付けている。
原題:Investors Jump Into Stocks at Record Pace With Correction Behind(抜粋)
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