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Photographer: Christopher Lee/Bloomberg
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ゴールドマンがクレジットカード事業参入へ、ウェルズFも事業強化

ゴールドマン・サックス・グループは、クレジットカード事業に近く乗り出す見通しだ。またウェルズ・ファーゴも同事業を強化する。クレジットカード市場の規模は、手数料と金利で1830億ドル(約20兆円)に上る。

  ゴールドマンのマーティ・チャベス最高財務責任者(CFO)は4月、アナリストとの電話会議でクレジットカード事業参入に向けた動きについて、オンライン金融部門マーカスによる消費者金融事業の強化の一環だと説明。またウェルズ・ファーゴは、年内に米国で新規の顧客獲得を狙ってクレジットカード勧誘書類の郵送を再開する計画だ。

  ゴールドマンのチャベスCFOは、市場で大きなシェアを獲得できないとしても、魅力的なリターンが見込める事業を模索していると説明。またウェルズ・ファーゴとしては、リテール部門での不正行為を巡る米連邦準備制度理事会(FRB)の処分で事業計画が順調に進まない中、多額の手数料が得られる事業の強化は特に重要性を増している。

  クレジットカード事業の魅力は明らかだ。コンサルタント企業R.K.ハマーの試算によれば、米銀がクレジットカード事業で得た手数料・金利収入は2017年に前年比12%増。金融情報ウェブサイトのナードウォレットによれば、クレジットカードの利用残高を維持している平均的な家計は、1年間で904ドルの金利を支払っている。

原題:Goldman, Wells Fargo Looking to Credit Cards for Bigger Returns(抜粋)

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