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Photographer: Jerome Favre/
Cojp

岡田元会長、香港の汚職捜査機関が逮捕-株価は一時10%安

  • 米国でのカジノ製造ラインセンスの審査に影響の可能性
  • 岡田氏は同社取締役を退任済み-株主の影響排除のため再編を計画

ゲーム・パチンコ機器を製造するユニバーサルエンターテインメントは、同社元会長の岡田和生氏(75)が香港の捜査機関に逮捕されたと発表した。同社が米国で取得を予定しているカジノ関連機器製造ライセンスの審査に影響を与える可能性がある。

  同社は6日、岡田氏が複数の賄賂に関する容疑で香港の汚職捜査機関ICACに逮捕されたと発表。現在はICACの管理下ですでに保釈されているという。同氏は2017年6月29日付で同社取締役を退任しているが、ユニバEの親会社オカダホールディングスの株主。

  発表を受けてユニバEの株価は6日、一時前週末比10%安と3月12日以来の日中下落率となった。終値は5.6%安の3490円だった。

  ユニバEによると、カジノ関連事業のライセンスをめぐっては、規制当局が適格性審査を行っており、経営者や株主に不適格者が存在する場合には、取得が認められなかったりライセンスが失効したりする可能性があるという。今後開示が必要な事項が発生した場合には速やかに発表するとしている。

  同社は6月、オカダHDの株主が同社やユニバEの取締役に就任しても事業に影響しない体制を構築するため、グループ内の組織再編計画を発表していた。同月以降順次、組織を再編するとしている。

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