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アリババ会長の名言集-優秀な集団率いるのに「愚か者」が必要な理由

  • 知恵と英知で中国でロールモデルに-我慢や強い意志についても語る
  • 「顧客が一番、従業員は2番で株主は3番」-経営の優先順位

中国のアリババ・グループ・ホールディング共同創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は10日、1年後に執行会長を退き、権限を最高経営責任者(CEO)の張勇(ダニエル・チャン)氏ら経営幹部に譲る計画を発表した。

  1999年に杭州で他の17人とともにアリババを誕生させた馬氏は同社の顔となった。知恵と英知で中国でロールモデルと見なされているほか、多数の書籍にも取り上げられている。以下に同氏の考え方を幾つか挙げる。

Exclusive Interview With Billionaire Jack Ma at Alibaba's Charity Event

馬雲氏

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

リーダーシップの考え方について:

  「頭のいい人たちには、彼らを導く愚か者が必要だ。誰もが優秀な集団の場合、田舎者が先頭に立つのが一番だ。考え方が異なるためで、別の視点から物事を見られる人物がいた方が勝利しやすい」

トップマネジメントにおける女性の重要性について:

  「女性は男性よりも優れた理解力を持つ。神が女性に与えた最強の武器は優しさだ。女性は寛容を理解している」

我慢の重要性について:

  「今日は困難で、明日はさらに厳しいが、明後日は美しい」

強い意志について:

  「あきらめなければ、まだチャンスはある。あきらめることが最大の失敗だ」

米イーベイの中国進出に対抗することについて:

  「イーベイは海の中のサメかもしれないが、私は長江(揚子江)のワニだ。海で戦えば負けるかもしれないが、長江で戦えばわれわれが勝つ」

経営の優先順位について:

  「顧客が一番、従業員は2番で株主は3番」

ライバルに気をとられることについて:

  「競合他社に集中せず、顧客に注力せよ」

テクノロジーの役割について:

  「世界を変えるのはテクノロジーではないと私は信じている。世界を変えるのはテクノロジーの背後にある夢だ」

適切な人材の採用について:

  「カネが足りないということは決してない。夢を持ち、その夢のために死ねる人材が足りないのだ」

若い労働者のための視点:

  「若者が未来への畏れを忘れず、現在に対して誠実に行動し、過去に感謝すれば、機会を得るだろう」

中国のインターネット規制と欧米企業の関与について:

  「フェイスブックなどの企業はここに来るなら、ここでの規則と法に従う必要がある。グーグルは出ていった。われわれが追い出したのではない。どんな国でもビジネスをするなら、その国の規則と法に従う必要がある」

慈善事業戦略について:

  「慈善事業をうまく行うには、慈善の心を持ちながら商業的手段を用いる必要がある。商業的な心で慈善手段を使わないことだ」

原題:Jack Ma on Management: Why a ‘Fool’ Needs to Lead Smart People(抜粋)

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