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米が全面的な対中貿易戦争に踏み切る確率、60%に上げ-ゴールドマン

  • 2000億ドル相当の関税発動直後に、新たな関税発表の可能性も
  • 米中両国が全面対決の場合、市場に全く影響なしと想像するのは困難

関税合戦を繰り広げる米国と中国はこれまで一定の自制の兆しを示してきたが、近いうちに解決に至るとする見方はほとんどない。

  一例を挙げれば、ゴールドマン・サックスは、トランプ米大統領が中国に対し全面的な対決に踏み切り、さらに2670億ドル(約30兆400億円)相当の中国製品輸入の全てもしくは大半に追加関税を賦課する確率を55%から60%に引き上げた。

  ゴールドマンのアナリストであるアレック・フィリップス、ブレーク・テーラー両氏は、24日に2000億ドル相当の対中関税が発動された直後にも、新たな関税の発表があるかもしれないと指摘した。

  これまでのところ、米経済や企業利益に米中貿易摩擦の影響がほとんど見られないため、米国の投資家が通商懸念を無視するようにしてきたのも理解できる。

  だが、世界1位と2位の経済大国同士が全面対決することになれば、それでも市場に全く影響がないと想像するのは困難だ。

原題:Goldman Sees 60% Probability of Trump All In on Trade War(抜粋)

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