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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Cojp

アップルとサプライヤーの株急落、iPhone需要への懸念深まる

  • XRの増産計画中止をアップルが委託先に要請-日経
  • 5日にアップルは一時4.5%安、直近2営業日の下げが10%超える

5日の米株式市場でアップルと、同社に部材を提供する主要サプライヤーの株価が大きく下落した。「iPhone(アイフォーン)」の「XR(テン・アール)」の増産計画中止を委託先に要請したとの日本経済新聞報道を受け、アイフォーンの今後に対する懸念が広がった。

  5日の米市場で、アップル株は一時4.5%安。前週末2日からの2営業日での下げは10%余りと、ここ5年以上で最も大きい。

  関係者情報を基にした日本経済新聞の報道によると、アップルは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と和碩聯合科技(ぺガトロン)に対し、XR生産ラインの増設計画を中止するよう要請。鴻海での生産台数は当初予想を20ー25%下回ることになる。アップルはホリデー商戦を含む四半期の業績見通しを先週示したが、アナリスト予想を下回る内容だった。同社はまた、2019年度からはアイフォーンと「iPad(アイパッド)」、「Mac(マック)」の販売台数を公表しない方針を明らかにした。

  日経の報道を手掛かりに、サプライヤーの株価も下落。コルボ、シーラス・ロジック、オン・セミコンダクター、スカイワークス・ソリューションズなどが軒並み下げた。

  アップル株を保有するマトリックス・アセット・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、デービッド・カッツ氏は「ひときわモメンタム主導の相場展開となっており、この非常に過敏な時に投資家は、こうした景気敏感銘柄についてはまず行動しておいて、後から考える」と電話インタビューで指摘した。

原題:Apple, IPhone Suppliers Slump as Concerns Grow Over Demand(抜粋)

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