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BMWなど欧州勢軒並み不参加-東京モーターショー存在感低下

更新日時
  • 参加はメルセデスやルノーなど数社のみ-VW、アウディも不参加
  • 国内輸入車販売は拡大傾向も、世界市場全体に占める規模はわずか

2年に1度開催される今年の東京モーターショーに独BMWやフォルクスワーゲン(VW)など欧州の大手自動車メーカーが軒並み不参加となる見通しだ。海外メーカーにとって日本市場の優先順位が下がってきていることなどが背景にある。

Day 2 Of The Tokyo Motor Show

東京モーターショーの光景(2015年)

  日本自動車工業会が30日発表した東京モーターショーの開催概要によると、海外メーカーで出展を予定するのは独メルセデスやアルピナ、仏ルノーなど数社のみで同モーターショーの常連だった独アウディや仏プジョー・シトロエン、スウェーデンのボルボなども参加を見合わせた。

  日本自動車輸入組合のデータによると、昨年の輸入車新規登録台数は前年比4.3%増の35万1020台。過去10年間では30%以上増加しているが年間8000万台を上回る規模に成長している世界市場全体からみれば規模は小さい。自工会広報担当の山岸達朗氏は欧州メーカーの不参加の背景について、海外メーカーにとって「日本のプライオリティーが下がってしまっているのではないか」と話した。

  山岸氏によると、リーマン・ショックの翌年に開催された2009年には海外勢が一斉に参加を見合わせ、フォードなど米国の主要メーカーはそれ以来戻っていないという。

   フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン広報担当の山神浩平氏は、モーターショー開催時に日本市場向けの新型車ががないことから参加を見合わせたと話した。同社の出展見送りは09年以降で初めてだという。BMW広報担当の加地あみこ氏は、東京モーターショー開催時に近隣の大型ショールームでイベントの開催を予定していることから参加を見送ったと話した。


  東京モーターショーは10月24日から11月4日まで、東京・青海などの臨海エリアで行われる。東京ビッグサイトが東京オリンピック・パラリンピックの準備で一部使用できないため、複数の会場をシャトルバスなどで移動する。自工会によると、自動車メーカーや部品メーカー186社・団体が出展する予定。

(BMW広報のコメントを追加して記事を更新します)
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