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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Cojp

さよなら「東芝」メモリ、新社名はキオクシア-関係は維持とスミス会長

  • 10月1日付で変更、記憶とギリシャ語の「価値」からの造語
  • 停電により一時稼働停止の四日市工場、数週間でフル生産へ

東芝メモリホールディングス(HD)が10月1日から社名を「キオクシア(Kioxia)HD」に変更する。同社は株式新規公開(IPO)を計画している。

  ステイシー・スミス会長はインタビューで、社名変更について「独立した企業として新たなスタートを切る」と東芝の文字を残さない理由を説明した。日本語の「記憶」とギリシャ語で「価値」を意味する「axia」を組み合わせた造語という。

Toshiba Memory Corp. Chairman Stacy Jared Smith

スミス会長

Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

  東芝は現在、東芝メモリHDの議決権の約4割を保有する。スミス会長は「私たちは東芝に多くの借りがある。最大の株主であり、それは変わらない」と関係は維持する考えを示した。

  また停電により6月15日から一時稼働を停止していた四日市工場(三重県四日市市)の再稼働について、全ての装置は既に稼働しており、「あと数週間でフル生産できる」と述べた。メモリー価格については、今年半ばが底で、後半にかけて改善するとの見通しを示した。

  東芝メモリHDは記憶媒体の半導体、NAND型フラッシュメモリーを製造する。米原発事業の損失を穴埋めするため、2018年に米ベインキャピタル主導の「日米韓連合」に2兆円で売却された。

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