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ノートルダム大聖堂の芸術品と改修業者、仏アクサが保険引き受け

  • 国の所有であるため保険業界は火災に伴う著しい損失を免れる可能性
  • 大聖堂の建物自体は、国が自家保険でリスクに備えていたという
A painting inside Notre Dame in Paris on April 16, 2019.

A painting inside Notre Dame in Paris on April 16, 2019.

Photographer: Amaury Blin/AFP via Getty Images

フランスの保険会社アクサは、パリのノートルダム大聖堂で発生した大火災の損害に関係する支払い義務を負うことはあっても、仏政府の所有であるため、保険業界は火災に伴う著しい損失を免れる可能性がある。

  アクサは大聖堂の改修作業を担当していた2社に保険を提供し、アクサの担当グループが一部の芸術品や儀式用品の保険に関与していた。広報担当者が電子メールで配布した資料で明らかした。ただ、歴史的建造物に指定されている大聖堂の建物自体は、国が自家保険でリスクに備えていたという。

  ノートルダム大聖堂で15日に起きた火災では屋根が焼け落ち、尖塔(せんとう)が崩落した。ただ、大聖堂は国とつながりがあるため、保険業界にとって今回の火災は最終的にさほど問題にならない見込みだと保険ブローカー、エーオン傘下のエーオン・フランスのロベール・ルブラン会長兼最高経営責任者(CEO)は指摘した。

  アクサのエクスポージャーを巡っては、英紙フィナンシャル・タイムズが16日遅くに報じていた。

原題:France’s Axa Insured Notre Dame Art, Two Construction Firms (1)(抜粋)

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