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インド集落「トランプ村」に改名、都市にタワー連立-米政権と急接近

  • トランプ大統領は国外事業関与を否定も、モディ首相との絆は強める
  • インド、トランプ・ブランド建設事業が米国を除いて最も盛んな国
Hindu Sena party members garland a poster of Trump.

Hindu Sena party members garland a poster of Trump.

Photographer: Sajjad Hussain/AFP via Getty Images

インド西部のプネには黒いトランプ・ビルが2軒並ぶ。ムンバイには75階建てのタワーがそびえ立ち、デリー郊外にはトランプ氏と手を組むデベロッパーが大型プロジェクトを進行中。コルカタでは新しいタワーが建設中だ。ドナルド・トランプ氏が自家用ジェットでインドを飛び回ってから3年。インドは米国を除いて最もトランプ・ブランドの建設事業が盛んな国となった。

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6月にホワイトハウスでトランプと抱き合うインドのモディ首相

撮影:Andrew Harrer / Bloomberg
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マローラの村はトランプ・ビレッジに村名を変更

撮影:Money Sharma / AFP / via Getty Images

  トランプ氏は大統領に就任後、利益相反を避けるため国外での新たな取引には関与しないと公約。しかし過去に締結したインドでの取引が着々と進行すると同時に、トランプ氏はインドのモディ首相との絆を強めている。こうした関係を背景に、大統領が国益より自分のビジネスを優先し、外国の機関などを特別扱いするのではないかという新たな疑問が浮上している。

  モディ首相の在米報道担当者には繰り返しコメントを求めたが、返答は得られていない。インドに関連した利益相反の可能性について、トランプ・オーガニゼーションは「5件の不動産プロジェクトがそれぞれの段階で活発に進行しおり、当社はその達成を非常に誇りに思う」とコメントした。

  都市のタワーより超現実的な光景がインドの村で見られる。慈善団体の助言により、トイレ敷設の支援を得ようとこの村は村名をトランプ・ビレッジに変更、屋外に案内板を掲示した。案内板はこれに反発した地元の当局者によって撤去させられた。村名変更を働きかけたアクティビストのビンデシュワル・パタク氏はしかし、トランプ・ビレッジの村名は定着するとみている。「今ではトランプ・ビレッジに行きたいと言えば、地元の人たちが行き道を教えてくれる」と話した。

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ムンバイで建設中のトランプ・タワー

撮影 Singh / Bloombe

 
原題:Trump Towers Are Going Up Fast in Country With Close U.S. Ties(抜粋)

 

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