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アマゾンなど世界大型株にバブルの危険-4.8兆円ファンド運用者

  • アマゾンやアリババなどが過大評価されている-ノルデアのネス氏
  • ネス氏のファンドの年初来リターンはプラス10%、過去5年平均12%
A U.S. flag flies outside of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.

A U.S. flag flies outside of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.

Photographer: Paul Taggart

世界の大型株には最大級のリスクが潜んでいる可能性がある。

  米アマゾン・ドット・コムや中国アリババ・グループ・ホールディングなどは過大評価されているためだと、スカンジナビア最大の銀行、ノルデア銀行で約420億ドル(約4兆8000億円)相当の株式運用を担当するポートフォリオマネジャー、ロバート・ネス氏が指摘した。

  ネス氏は8日のオスロでのインタビューで、「こうした極めて人気のある銘柄のバリュエーション(株価評価)を若干懸念している」と指摘。「大型株は一段と割高になっており、バブルの危険がある」と語った。

  ネス氏は同僚と共に何千もの銘柄をクオンツ分析し、業績の安定度が非常に高い銘柄に投資、割高株は避ける手法をとっている。同氏の「グローバル・ステーブル・エクイティ・ファンド」は年初来のリターンがプラス10%。過去5年平均はプラス12%で、競合ファンドの75%を打ち負かしている。

Boring Stocks

  ネス氏は「アマゾンやテンセント、アリババなど割高株の5-10年間の長期リターンは低くなることが見込まれる」と指摘。 「今後10年間でそれらの銘柄のリターンは市場を下回ると確信している」と述べた。同氏はフェイスブックも敬遠している。

  ネス氏のファンドはアップル株やアルファベット株を保有しており、両銘柄は株価が「妥当」だとしている。また、メルク株を取得したほか、アムジェン株、CVSヘルス株、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス株を買い増した。

原題:A Manager of $42 Billion Fears Bubble in World’s Biggest Stocks(抜粋)

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