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米グーグル、アイフォーン向けAIアシスタントを発表へ-関係者

グーグルの人工知能(AI)ソフトウエアは既に、基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマートフォン、スマートスピーカー、腕時計に内蔵されているが、同社は今週開催の開発者会議「I/O」で、AI投入の拡大を明らかにする予定だ。

  グーグルは17日にも、米アップル「iPhone(アイフォーン)」向けのAIアシスタントを発表する見通しだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

  グーグルが昨年のI/Oで発表し、その秋に投入した「アシスタント」は、アップルの「Siri(シリ)」やアマゾン・ドット・コムの「アレクサ」と競合する。アシスタントは、アイフォーンには無料のアプリとして提供され、アップルの「アップストア」からダウンロードが可能になると、同関係者は述べた。最初は米国での投入となるが、グーグルは将来的に国外向けのサポートを追加できるよう取り組んでいるという。

  同関係者によれば、グーグルが同社のスマートフォン「ピクセル」に搭載しているアシスタントと同様、アイフォーン向けも音声アシスタント機能となる。違いはアイフォーンにはこの機能がプリインストールされない点で、それが障害となり利用が広く普及しない可能性はある。ただダウンロードすれば、アイフォーンの他のグーグル関連アプリと連動する。

  I/Oでは他の新製品へのAIソフトウエア投入も明らかになる。関係者によれば、グーグルの人気アプリ「フォト」がアップグレードされ、実際の写真アルバムを作る機能が追加される。フォトのアプリから、写真が印刷された実際の本を注文し、自宅に配送することが可能になるという。アップルは過去にパソコン「マック」の写真ソフトで同様のサービスを提供していたが、約1年前に同サービスを取りやめた。

  このほか、米ゼネラル・エレクトリック(GE)製の冷蔵庫や食洗機、オーブンといった家電でもアシスタントが利用できるようになる。

  アイフォーン向けアシスタント投入については、先にアンドロイド関連情報ブログのアンドロイド・ポリスが報じていた。グーグルの広報担当はコメントを控えた。

原題:Google to Push AI Smarts to IPhone, New Photo Books Service(抜粋)

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