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米国債はバブル、利回り上昇で破裂は時間の問題-ハッセンスタブ氏

  • ハッセンスタブ氏は2015年から一貫して米国債に弱気
  • 投資は「薄氷の上を歩いているようなもの」、安全資産でなくなる

フランクリン・テンプルトンで債券を担当する花形マネジャーのマイケル・ハッセンスタブ氏は米国債が世界最大級のバブルのただ中にあると指摘し、米国債に安全を求めている投資家は利回り上昇で大幅な損失に見舞われるだろうと警告した。

  25日までに米国債相場は5日続落。10年債利回りは2.3%を超え、重要な節目を試している。400億ドル(約4兆5000億円)規模のテンプルトン世界債券ファンドを運用するハッセンスタブ氏は米国債に弱気な理由について、米雇用市場の活況を背景にした消費者物価の上昇、米金融当局が後手に回っているとの自身の見解、外国人投資家の買い意欲後退などさまざまな要因を列挙。米国債利回りは昨年過去最低に落ち込んだが、少なくとも2015年から弱気な見方を続けていることを明らかにした。

行ったり来たりの米国債

  ハッセンスタブ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米国債の買いは「4月に湖の上を歩くようなものだ。まだ氷が張ってはいるが、いずれ割れてしまう」と語った。

  さらに「現実的に、米国債が必ずしも安全資産ではなくなる状況になる。10年債を利回り2.5%で買ったとしても、おびただしい量の重大なリスクが存在するからだ」と論じ、とりわけ昨年に利回りが過去最低を付けた10年債から30年債について弱気だと説明した。

Franklin Templeton star bond-fund manager Michael Hasenstab

Daybreak: Americas." (Source: Bloomberg)

原題:Hasenstab Says Treasuries Are Bubble Set to Burst as Yields Rise(抜粋)

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