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OPECは25日の会合で原油減産延長へ、供給過剰の緩和目指す-調査

  • アナリスト調査では1人を除きOPECの減産延長を予測
  • OPECが目標を達成するかどうかについては見方分かれる

米国の原油生産が増加し、供給過剰の抑制を目指す石油輸出国機構(OPEC)の取り組みが脅かされているにもかかわらず、OPECは減産合意を延長するとの見方が強まっていることが、ブルームバーグ調査で示された。

  アナリスト25人を対象に今週実施した調査では、24人が、OPECと他の主要産油国が25日にウィーンで開く会合で減産を少なくとも6カ月延長するとの見通しを示した。延長期間が6カ月になるか9カ月かについては見方が分かれ、減産延長によって市場が再び均衡するかについても見通しは一致していない。

  SOLICキャピタル(米イリノイ州)のシニアマネジングディレクター、キム・ブレ-ディー氏は電話インタビューで「減産以外に選択肢はあまりない。OPECは市場を均衡させるために必要なことは何でもすると表明している。その目標はまだ達成していない」と指摘した。

対照的な傾向

  国際エネルギー機関(IEA)は16日、世界の原油在庫は1-3月(第1四半期)にわずかに増加したが、需要が季節的に上向きOPECが生産を抑制する中、4-6月(第2四半期)には減少すると予想。ただ、OPECが減産延長で合意しても原油在庫は年末時点で平均を上回る水準にとどまる可能性が高いとみている。

原題:OPEC Seen Prolonging Curbs to Ease Global Glut at Vienna Meeting(抜粋)

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