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米国株:S&P500が小幅高、終値で最高値更新-エネルギー高い

更新日時

10日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅高となり、終値で過去最高値を更新した。トランプ米大統領は前日にコミー連邦捜査局(FBI)長官を突然解任したが、市場の反応は限定的だった。この日は原油相場が1バレル=47ドル超に上昇したことを手掛かりに、エネルギー株が買われた。

  S&P500種は朝方に下げていたが、午後は堅調に推移。原油相場が大きく上げたことを材料にエネルギー株主導で上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2399.63。ダウ工業株30種平均は32.67ドル(0.2%)安の20943.11ドル。

  投資家はこの日、原油の反発や企業決算に注目。コミー氏解任の政治的影響に関心が集まる一方、トランプ大統領の政治アジェンダへの影響は概してわずかと市場では捉えられた。

  S&P500種の業種別11指数ではエネルギー株指数が1.1%高。原油相場は3.2%高と、1日の上げとしては年初来最大となった。このほか不動産や公益事業も上げた。

  情報技術株も高い。特にエヌビディアの上げが目立った。同銘柄は出来高も過去30日平均の4.5倍となった。

  このほかS&P500種構成銘柄で商いが大きかったのはコティやプライスライン・グループ、エレクトロニック・アーツなど。いずれも過去30日平均の3倍以上だった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は10.2に上昇したが、なお1993年以来の低水準付近にある。

原題:U.S. Stocks Boosted by Oil Rally as Dollar Slips: Markets Wrap(抜粋)
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks End Little Changed as Energy Advances(抜粋)
原題:U.S. Equities Little Changed as VIX Drops After Comey Ouster(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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