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シティが為替トレーダー首位、4年連続-JPモルガンを僅差で退ける

  • 3位はUBS、上位3位までは昨年と同じ-ユーロマネーの調査
  • 首位と2位の差が一気に縮小-昨年約4ポイント、今年0.4ポイント

シティグループがJPモルガン・チェースを退け、市場シェアで世界一の為替トレーダーの座を守った。ユーロマネー・インスティテューショナル・インベスターの調査で明らかになったもので、首位は4年連続。

  1位から3位の顔ぶれは昨年と変わらなかったが、順位間の差は縮まった。シティのシェアは10.7%、JPモルガンは10.3%、3位のUBSグループは7.6%だった。昨年は首位と2位の間に約4ポイントの差があった。

  今回の調査結果は大手投資銀のシェアが、より規模の小さいマーケットメーカーに奪われている状況を示した。今年分の調査で上位5行の取引シェアは全体の41%と、昨年の約45%から低下。ユーロマネーによれば、上位50位以内に銀行以外のマーケットメーカーが7社入った。

  世界の為替取引は1.9%減少。今回のランキングは金融危機後の規制強化や新たなマーケットメーカーとの競争激化により、投資銀が通貨取引で利益を上げるのに苦労している様子を映している。為替市場のボラティリティーは昨年の米大統領選後こそ短期的に上昇傾向を取り戻したが、現在は2014年以来の低水準となっており、これも収益向上にマイナス材料だ。

原題:Citigroup Beats JPMorgan for FX Trading Crown as Margin Narrows(抜粋)

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