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仏大統領選:ルペン氏、身内からも決選投票敗退の予想-討論会劣勢で

7日に決選投票が行われるフランス大統領選挙で、極右政党・国民戦線(FN)の幹部が同党候補マリーヌ・ルペン氏が敗退する可能性を認め始めている。3日に行われたテレビ討論会で、独立系のマクロン前経済・産業・デジタル相に対する劣勢を覆すほどの決定打を欠いたためだ。

  ルペン候補のめいで、FN議員のマリオン・マレシャル・ルペン氏は4日、ウェブサイト「ブルソラマ」で、決選投票で同候補の得票率が40%に達すれば「大勝利だろう」とコメント。そのような成果を上げれば、6月の国民議会(下院)選挙で「われわれが野党として極めて優位となるか、過半数を占めることさえ考えられる」と語った。

French Presidential Candidate Marine Le Pen Campaigns Ahead Of Second Round Vote

ルペン候補

Photographer: Marlene Awaad/Bloomber

  討論会後に公表された最新の世論調査では、ルペン候補に対するマクロン氏(39)のリードは22ポイントとなった。討論会後、仏債券は上昇、仏10年債の同年限の独国債に対するスプレッドは4日午後5時24分(日本時間5日午前0時24分)現在、4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小の44ポイントと、年初来最低水準となった。

  マリオン・マレシャル・ルペン氏は、決選投票でのルペン候補(48)勝利の見通しを引き下げても、「われわれはまだ勝利することができる」と主張した。

  他の世論調査では、回答者の3分の2が3日の討論会での勝者にマクロン氏を挙げた。

原題:Le Pen’s Party Talks of Defeat in France After Angry Debate (1)(抜粋)

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