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マレーシア首相:外国人の購入認めない-人工島の大型不動産事業

  • 中国の碧桂園が手掛ける「フォレストシティー」
  • 「国民向けではなく外国人向けの建設」だと首相が指摘

マレーシアのマハティール首相は中国の不動産開発会社、碧桂園(カントリー・ガーデン・ホールディングス)が手掛ける1000億ドル(約11兆1200億円)規模のプロジェクトについて、外国人に物件購入を認めず、居住目的でのビザ(査証)付与も行わないと述べた。

  シンガポールに近い人工島での「フォレストシティー」プロジェクトが狙いを定めていたのは中国からの買い手のほか、インドネシアとタイ、ドバイの投資家。マレーシアの「マイセカンドホーム」プログラムは、裕福な外国人に長期ビザでのマレーシア滞在を認めており、中国人が最も多く利用している。

Chinese Developers Are Building a New Shenzhen Next to Singapore

「フォレストシティー」の模型

フォトグラファー:Ore Huiying / Bloomberg

  5月に政権交代を果たしたマハティール首相は記者会見で、「国民向けではなく外国人向けの建設」であることが物件購入を認めない理由だと説明、「大半のマレーシア人はここで住宅を買うことができない」と述べた。フォレストシティーで外国人の不動産購入をどのように止めるかなどの詳細については明らかにしなかった。

  碧桂園はブルームバーグに書面で、マハティール首相の会見でのコメントは、今月16日に同社創業者と40分間にわたって会談した際の発言と一致しないと説明。首相は当時、マレーシアの経済成長と雇用創出に役立つ外国からの投資は歓迎すると話したという。また、同社は全ての法規制に従っており、外国人に販売するため必要な認可を得ていると回答。記者会見について、首相府に詳細を求めているともコメントした。

原題:Mahathir Bans Foreigners From $100 Billion Property Project (2)(抜粋)

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