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NAFTA3カ国、早期妥結を目指す-第1回協議後に声明発表

更新日時
  • 3カ国は「包括的」取引を望む、次回協議はメキシコで9月1-5日
  • NAFTA再交渉は長々続く夫婦カウンセリングに近いようだと識者

米国とメキシコ、カナダは北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第1回協議終了後、広範囲にわたる取引で交渉を迅速にまとめることに全力を尽くす方針を発表した。

  ワシントンでの5日間にわたる協議を終えた3カ国は20日、「今後数カ月に多大な努力と交渉が必要になるものの、カナダとメキシコ、米国は市民の利益になるよう協定を向上させ21世紀の基準を確立するため、迅速で包括的な協議プロセスに取り組む」と表明した。

  次回協議はメキシコで9月1ー5日に開く予定。協議の場は9月終盤にカナダに移り、10月に米国に戻る。追加ラウンドが「年内に」予定されていると3カ国は説明した。

  共同声明は政治が来年、NAFTA再交渉よりも重要な問題となる前に早期妥結を目指す考えを強調した。メキシコは来年7月に総選挙、米国では同11月に中間選挙が予定されている。

  共同声明によると、3カ国は向こう2週間以内に追加の文書やコメント、対案を提示することで一致した。

  ピーターソン国際経済研究所(PIIE)のシニアフェロー、チャド・ボウン氏は、「志は立派だが、このNAFTA再交渉は手っ取り早く行う出会いパーティーというよりは長々と続く夫婦カウンセリングに近いようだ」と説明した。

原題:Nafta Nations Say Quick Deal on Table After First Round of Talks(抜粋)

(6段落目に識者のコメントを追加して更新します.)
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