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NASA/JPL/Northwestern University
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トランプ大統領が「宇宙軍」創設を提唱-新たな軍として整備

  • 空軍から独立する形での創設求める-国家宇宙会議で発言
  • 米航空宇宙局は10年以内の新たな有人月面着陸を目指す

トランプ米大統領は18日、国防総省の伝統的な5つの軍とは別に新たに「宇宙軍」を米軍に創設する考えを示した。

  トランプ大統領はホワイトハウスで開かれた国家宇宙会議で「米国の防衛という観点から見れば、宇宙分野で米国のプレゼンスがあるというだけでは不十分だ」とし、「宇宙分野で米国の支配が必要だ」と語った。

  大統領は宇宙軍の創設を数カ月前から検討してきたが、軍の宇宙プログラムを現在統括している空軍の抵抗に遭ってきた。トランプ政権は国家宇宙会議で、10年以内の新たな月面着陸を目標に据える指令を発表した。

President Trump Meets With The National Space Council At The White House

6月18日、宇宙政策指令3への署名前に演説するトランプ大統領

撮影:Andrew Harrer / Bloomberg

  宇宙軍の創設には議会の承認が必要となるが、議員の間では意見が分かれている。

  宇宙軍を米軍の1つとして整備しようとする背景には、ロシアと中国による宇宙投資がある。特に超大国としての地位獲得を目指す中国には、軌道を回る宇宙ステーションや恒久的な月面基地に関する計画がある。

原題:Trump Wants ‘Space Force’ Added to Military as New U.S. Service(抜粋)

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