北朝鮮、米攻撃可能なミサイル開発まで2-3年-ロシア外務省当局者
Stepan Kravchenko、Henry Meyer-
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル保持「不可避」-外交努力で止めなければ
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ロシア外務省のウリヤノフ軍備管理局長がインタビューで発言
北朝鮮が米国を長距離ミサイルで攻撃できるようになるまでにはまだ2-3年かかる。ロシア外務省のミハイル・ウリヤノフ不拡散・軍備管理局長はこう述べ、北朝鮮の核開発プログラムを外交努力で止めるチャンスはあるとの見方を示した。
ウリヤノフ局長はモスクワでのインタビューで、「政治的解決を見いだせなければ」北朝鮮が向こう2-3年で大陸間弾道ミサイルを保持することになるのは「不可避」だとし、「今プログラムをやめさせる必要がある。制裁が機能するのは4-5年だけだ」と語った。
また、ロシアは北朝鮮を核保有国として「決して認めない」とし、同国の立場は米国と「近い」とも発言。ロシアと中国は危機解決のための交渉再開に向け、北朝鮮が「少なくとも数カ月」ミサイル試射や核実験をやめると同時に米国および韓国も合同軍事演習をストップする「二重凍結」を促したとも説明した。
アジア歴訪中のトランプ米大統領は今週開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に際し、ロシアのプーチン大統領と会談する可能性がある。実現すれば、朝鮮半島情勢は議題に上る公算が大きい。
原題:N. Korea 2-3 Years From Missile That Could Hit U.S., Russia Says(抜粋)
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